初期臨床
研修

初期臨床研修

奈良県立医科大学附属病院の初期臨床研修で、
総合診療科を選択しよう!

奈良県立医科大学附属病院での初期臨床研修をご希望の方は、全体のカリキュラムについてこちら(https://www.nmu-resident.jp/)をご参照ください。

奈良県立医科大学附属病院 総合診療科での初期臨床研修について

総合診療科では、当大学の初期臨床研修の2年間のうち、希望の期間(多くは4~8週、希望があればもっと長くても可)の研修を受け入れています。

初期研修医1年目は入院患者の診療を中心としています。当科には幅広い内科疾患の患者様が入院されますが、診断の確定していない症例、複雑な病態をもつ症例などさまざまな患者さんが入院されます。受け持つ患者さん一人一人がまったく異なり、勉強すべき範囲が広く大変ではありますが、その分自分の力が伸びたと言う研修医も多いです。病棟業務が円滑に熟せるようになれば(半年経過した10月以降のことが多いです)、外来診療も参加することができます。

初期研修医2年目は外来診療に重点を置いています。大学病院の研修としては珍しいですが、当科では初期研修医に初診患者の診察を実践してもらっています。診断のついていない症例に向き合い、症状や身体所見から鑑別診断を考え、実際に検査や治療の方針を立てたうえで、その後の外来でのフォローアップも行います。上級医の指導の下、初期研修医自らが診療にあたります。 初期研修医が担当した症例は、新患・再診すべての症例について、上級医2名以上のカンファレンスで毎日振り返りを行っています。単なるケースカンファレンスでは得られない、どのように患者情報を取り、どのように診察し、どのように説明するかという外来診療のスキルを学んでもらっています。

総合診療科は「24時間365日ER」にも参画しているため、二次救急の初期診療も経験できます。初期研修医にはABCDEアプローチに基づくPrimary Surveyをまずは身に着けていただき、将来どの分野に進んでも初期対応ができるよう指導しています。その上で、救急の現場でも患者さんとの対話を意識したNarrative-based medicineが実践できることを目標に「しっかり診る」という姿勢を伝えられるよう心掛けています。

研修終了時には各人が経験したものをスライド形式でまとめていただき、「思い出発表」という形式でポートフォリオ発表をおこなっています。稀な疾患や診断が難しい疾患を診断したケースも多くありますが、意外に、初めて喘息の治療をした、初めて高血圧の薬を出した、といったcommon diseaseの診療が印象に残っているケースも多いです。

当科の研修は、多彩な疾患に対する臨床推論と診療が特徴になります。是非、奈良県立医科大学附属病院 総合診療科の研修を選択ください!